大いなる自然の中、ボルダリングスタート。
お出迎えは、雨の洗礼から。
石垣空港に到着した瞬間、凄まじい雨が私たちを迎えてくれた。あまりにひどい降雨に、今日のクライミングはお休みかなと思ったほど。同行してくれていた岩橋さん(『DOGWOOD クライミングジム』オーナー)も、同じく諦めムード。
とりあえず昼食を済ませ、今回の旅のガイドである、加藤さん(『にじいろのさかな石垣島』代表)と合流するべく、集合場所へ。いつしか雨が弱まっていた。聞くところによると、2月の石垣島は雨が降ったり止んだり、時にはスコールのような通り雨もあるらしい。まさに、亜熱帯地域らしい不安定な天候を、肌で感じたのであった。
しかし、岩場へ移動し始めると、みるみる天候が回復。岩場は濡れていると滑りやすく、登るのが危険なのだ。いけるんじゃないかという期待と、やはりそんなすぐには乾かないのではという不安を胸に、最初のエリアへ。
目的のエリアに到着。
顕著なルーフがある島西部のエリアは、角のとれたコーラルロックが主体。やや前傾しているものの、持ちやすいホールドの続く、ビギナー向けの課題が設定されている。気がつくと、ギラついた日差しが、私たちを照らしていた。到着時の天候が嘘のようだ。早速、ウォーミングアップを済ませて課題を設定できそうな岩を探した。ただ、ここでは物足りないと感じた私たちは、よりハードな岩を目指し、次の北部の岩へ向かった。
この旅、はじめてのクライミング。
移動した先には、コーラルロックと安山岩が混ざるように点在している。ここはここで、独特な雰囲気があった。岩橋さんは高度のあるスラブを完登後、その正面にあるボルダーに、カチスタートの課題と逆サイドのガバスタートの課題を設定した。
その後は、パワフルな寄せのムーブが印象的な縦ピンチの続く課題と、その横のルーフ課題を完登し、本日のクライミングを終えた。どちらも1級〜初段程度のウォーミングアップには素晴らしい課題であると実感。翌日以降のクライミングにも期待ができる内容で、手応えを覚えた1日目であった。