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石垣島のボルダリングスポットを巡る旅

  • 石垣の海
  • 高く登る
  • 出会う
  • 石垣島の海岸には、誇大なブリ(奇岩)が数多く存在する。その岩肌を見ると、大小のガバやポケットがあるのが確認できる。そう、ここはボルダリングに最適なスポットなのだ。
    近年、世界的に顕著なクライマーが石垣島の岩壁を設定するなど、石垣島は多くのクライマーが注目を集めているホットエリアである。足を運ぶと、プロだけでなくビギナーも安心してクライミングできる環境が整っているのも魅力だ。
    「クライミングするなら、石垣島へ」。そんな新しい旅のスタイルを求めて、海岸に点在するビギナー向けのボルダー(岩場)から、超難関のクライミングスポット『くじら岩』までを巡った。

    この旅の旅デザイナー:MABFILM

    MABFILMはクライミングを生活の中心におく人達を、クライミング動画の撮影・編集・公開、ウェア・ギアの提供を通してサポートします。企業のようにプロモーションのためではなく、非営利でクライマーをサポートすることを目的としています。

    島の魅力を再発見する旅のプラン

    DAY 01:
    石垣空港着 ー昼食ーガイドの加藤さんと合流ークライミング(御神崎地区)ークライミング(久字良地区)ー夕食
    DAY 02:
    朝食:ゴードン(ステーキ)ークライミング(御神崎地区)ー昼食:川平・公園茶屋 ー 阿香園(さとうきびジュース) ー クライミング(底地ビーチ)ークライミング(くじら岩)ー夕食
    DAY 03:
    朝食 ークライミング(くじら岩)ー石垣空港 発

    DAY01

    大いなる自然の中、ボルダリングスタート。

    お出迎えは、雨の洗礼から。

    石垣空港に到着した瞬間、凄まじい雨が私たちを迎えてくれた。あまりにひどい降雨に、今日のクライミングはお休みかなと思ったほど。同行してくれていた岩橋さん(『DOGWOOD クライミングジム』オーナー)も、同じく諦めムード。

    とりあえず昼食を済ませ、今回の旅のガイドである、加藤さん(『にじいろのさかな石垣島』代表)と合流するべく、集合場所へ。いつしか雨が弱まっていた。聞くところによると、2月の石垣島は雨が降ったり止んだり、時にはスコールのような通り雨もあるらしい。まさに、亜熱帯地域らしい不安定な天候を、肌で感じたのであった。
    しかし、岩場へ移動し始めると、みるみる天候が回復。岩場は濡れていると滑りやすく、登るのが危険なのだ。いけるんじゃないかという期待と、やはりそんなすぐには乾かないのではという不安を胸に、最初のエリアへ。

    目的のエリアに到着。

    顕著なルーフがある島西部のエリアは、角のとれたコーラルロックが主体。やや前傾しているものの、持ちやすいホールドの続く、ビギナー向けの課題が設定されている。気がつくと、ギラついた日差しが、私たちを照らしていた。到着時の天候が嘘のようだ。早速、ウォーミングアップを済ませて課題を設定できそうな岩を探した。ただ、ここでは物足りないと感じた私たちは、よりハードな岩を目指し、次の北部の岩へ向かった。

    この旅、はじめてのクライミング。

    移動した先には、コーラルロックと安山岩が混ざるように点在している。ここはここで、独特な雰囲気があった。岩橋さんは高度のあるスラブを完登後、その正面にあるボルダーに、カチスタートの課題と逆サイドのガバスタートの課題を設定した。

    その後は、パワフルな寄せのムーブが印象的な縦ピンチの続く課題と、その横のルーフ課題を完登し、本日のクライミングを終えた。どちらも1級〜初段程度のウォーミングアップには素晴らしい課題であると実感。翌日以降のクライミングにも期待ができる内容で、手応えを覚えた1日目であった。

    DAY02

    いざ、高難度のボルダー『くじら岩』へ。

    徐々にカラダをあたためていく。

    2日目も、昨日に引き続き、好天に恵まれた。朝食は地元の人から愛されている、喫茶ゴードン(まさかの24時間営業!)のステーキを完食。精をつけたところで、東部の未開拓ルーフからスタートした。

    道中、リップから下に向かって垂れさがる、まるでカーテンのような奇妙な岩と遭遇。ルーフ内部のポジティブなホールドを繋いで垂れさがる岩を越え、マントルを返すパワフルな課題である。

    また、同じスタートホールドからリップへ直上する課題も設定。どちらも岩橋さんのムーブで、2級程度の難所をクリアした。

    その後、川平湾にある『公園茶屋』で昼食。昨晩、旅デザイナーの千葉紳一さんから、おいしい“さとうきびジュース”の話を聞いたのを思い出し、どうしても飲みたくなったので寄り道してみた。さとうきびの生搾りも体験。疲労のたまったカラダに染みる一杯に、心が踊った。

    海を眺めて、しばしの休憩。

    底地(すくじ)ビーチの近くにあったボルダーをしばらく偵察。“午後3時には潮が引く”と言われて待機していたのだが、時間になってもたどり着けず…。ただ、自然の流れに身をゆだねるのも、石垣島のクライミングならでは。浜辺に下り、海に浸かったり、海を眺めながら、ゆったりとした時の流れを楽しむことに。
    頃合いを見計らい、目当てのボルダーを偵察したものの、あまりに危険すぎるため、なくなく断念。西部のボルダーへ移動することにした。

    向かった先には、『くじら岩』という巨大な強傾斜のボルダーがある。ここが本日のメインイベントだ。顕著なガバはないが、絶妙な距離感でカチとポケットが続いている。どのラインも明らかにハードだ。
    まずは岩橋さんのトライ。左下のアンダーからスタートし、リップまで左上するラインを設定し、順調に進んでいった。

    しかし、日の入りまであまり時間がなく、ホールドの確認と各パートのムーブを確認して、繋ぎで数回トライし、本日は終了。

    DAY03

    『くじら岩』の完登を目指して。

    『くじら岩』に再チャレンジ。

    翌日はホテルから空港へ直行する予定だったが、予定を変更。朝イチで『くじら岩』にトライすることに。早い時間からガイドの赤木さん(『RED HEAD石垣島』代表)、加藤さんと共に目的地へ。朝は気温も低く、風があり絶好のコンディション。完登への期待が高まる。

    まずは、核心以降のパートを練習しつつ、ウォーミングアップ。前日よりスムーズな繋ぎで皆のテンションも上がっていく。
    そして、スタートからのトライは、核心のポケットに届かずフォール。セカンドトライも同じ箇所でフォール。一心不乱にトライする岩橋さんの背中からも、フィニッシュしたい想いが募っているように見えた。
    しかし、その熱意と裏腹に、刻一刻と時間が迫っていくのであった…

    そして、ラストトライ。

    時間の関係で、次がラストトライに。
    最下部のアンダースタートから、インカット。強傾斜では、保持も難しいカチを繋ぎ左上。デッドで、核心のポケットに手を伸ばす。ポケットに指が明らかにかかた。が、保持できずにフォールしてしまった。
    ついに、タイムアップ。推定3段のプロジェクト完成には至らなかった。だが、岩橋さんの勇敢なトライには皆、大きな可能性を感じていた。あと1時間あれば、もしかしたら…。岩橋さんが、この『くじら岩』を完登する日は近いであろう。素晴らしいトライを間近で見れて、私はとても感動した。

    この旅を振り返って。

    私は今回、ビギナーからプロまで楽しめるようなボルダーが、石垣島にたくさんあることをこの旅のなかで改めて実感した。この旅が多くのクライマーが石垣島を訪れるきっかけになればと、心から思っている。
    そして、石垣島を訪れるクライマーの皆様はぜひ、経験豊富な『RED HEAD石垣島』や、『にじいろのさかな石垣島』を頼っていただきたい。きっとあなたの旅を力強くサポートしてくれるだろう。





    この旅にご協力いただいた皆さん

    レッドヘッド石垣島 http://www.redhead-ishigaki.com/

    にじいろのさかな石垣島 http://nijiirono-sakana.com/

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    MABFILMさんがみつけた石垣島

    いちばん美味しかったものは何ですか?

    ゴードンのステーキです!
    エネルギーになりました!

    いちばんの絶景ポイントはどこですか?

    ボルダリングスポット以外だと、川平湾です。

    石垣島で気になったコトは?

    川平湾で思ったのですが、島の猫は白が多い!陽射しが強いから白くないと生きづらいのでしょうか...